歯科医院でフッ素を塗るのには何のメリットがあるの?

2024/10/05 【セルフケア, むし歯, 予防, 小児

こんにちは。福岡市早良区有田・次郎丸エリアの歯医者「次郎丸デンタルクリニック」院長の木村健吾です。

今回は、フッ素塗布のメリットについてお話ししようと思います。

まず、フッ素(正式名称ではフッ化物と言います。)とはそもそも何なのかご説明します。簡単に言うと、ミネラル成分のことを指します。土壌や海水にも含まれるため、日常生活で多く口にする野菜、魚、海藻、肉などにも含まれています。そのため、使い方や量を守れば身体に害を及ぼすことはなく、非常に安全な成分であるされています。

次に虫歯のメカニズムについて解説します。虫歯の原因であるミュータンス菌はお口の中に砂糖があると酸を産出します。その結果、歯が溶けることを脱灰と言います。逆に唾液中のミネラルによって修復が起こることを再石灰化と言います。通常、脱灰と再石灰化はシーソーのようにバランスをとっている状態ですが、頻回の食事などの要因によって、このバランスが崩れ、お口の中が脱灰に傾いてしまうと、再石灰化が間に合わなくなります。この脱灰に傾いた状態が俗にいうむし歯です。

(引用文献-田中 晃伸 小児歯科のレベルアップ&ヒント)

では、フッ化物の塗布は虫歯にどのように作用するのでしょうか。フッ化物は主に歯の修復を助ける働きがあります。具体的には3つの作用があると言われています。

  • フルオロアパタイトの形成により歯質の強化、耐酸性を向上させる
  • 再石灰化を促進し、う蝕による脱灰を抑制する
  • 細菌の酸酸性能を減少させる

(引用文献-ペンクト・オロフ・ハンソン-トータルカリオロジー)

(引用文献-伊藤 直人 カリエスブック)

フッ化物の塗布により、歯の再石灰化の促進だけではなく、歯を強くする効果や、細菌を弱らせる効果があるというわけです。これがフッ素塗布のメリットといえるでしょう。

さいごに、フッ化物の応用は1つの方法だけでなく、複数の方法を組み合わせることでより効果が高まります。具体的には、歯科医院のフッ化物塗布とご自宅での歯磨剤もしくはジェルの併用、洗口材などがあります。

歯科医院では3ヶ月~6ケ月に一度、濃度の高いフッ化物を歯に塗布します。

ご自宅での歯磨き剤、ジェルの応用の方法はまず、普段お使いの歯磨き粉にどの程度の濃度のフッ化物が配合されているか確認する必要があります。中には、フッ化物は配合されていないものもありますので、注意が必要です。成人に用いられる歯磨き粉では、通常は1450ppmのフッ化物が配合されていると思います。

使用後は大量の水でお口をゆすいでしまうと、流れてしまうので少量のお水が良いとされています。

虫歯の予防としてフッ化物の応用を狙った場合、配合されているフッ化物の濃度が1450ppmであればどれを用いても構いませんが、あまりうがいしない方がよいので、後味の悪い歯磨き材は使用を控えた方がいいかもしれません。

使用量は6歳以上は歯磨き粉やジェルのフッ化物濃度は1400~1500ppmで2cm程度(歯ブラシ全体)、3歳から5歳まではフッ化物濃度は500~1000ppmで1cm程度(グリーンピース程度)、吐き出しやすすぎのまだできないお子さんや2歳以下のお子さんは飲み込んでしまっても問題ないようにフッ化物濃度は500~1000ppmで切った爪先程度(米粒程度)の少量を用いましょう。

洗口液のフッ化物濃度は歯磨き剤より少し薄く、半分程度の濃度ですので、磨き残しがない歯磨きの後などに30秒ほどブクブクうがいをします。

特に就寝前に行うと口の中にとどまりやすく効果的とされています。            

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

 
WEB予約
診療時間
9:30~13:30
14:30~18:30
:土曜は9:30~15:00
休診日:水曜・日曜・祝日
※祝日のある週は水曜日診療致します。
WEB予約 電話をかける
9:30~13:30
14:30~18:30
:土曜は9:30~15:00
休診日:水曜・日曜・祝日
※祝日のある週は水曜日診療致します。