早良区有田の次郎丸デンタルクリニックの院長、木村健吾です。今回は定期検診の重要性について話させて頂きます。
2012年にプレジデント社が行った定年退職した55~74歳の男女1000人に行ったアンケートがあります。リタイア前にやるべきだった健康の後悔トップ3は1位「歯の定期検診を受ければよかった」、2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」、3位が「日頃からよく歩けばよかった」という結果でした。

若い頃は不具合が少ないので、なかなか歯に関心はいきません。事実、私は今年で年齢が42になるのですが、周囲の友人から歯に関する悩みを相談されることが以前に比べて増したと感じます。むし歯や歯周病で歯を失ってしまうと、元の状態に近づけることは難しくなります。この状態が続くと、食べるのが苦痛になったり(咀嚼障害)、笑顔をみせるのも億劫になったりします(審美障害)。年齢を重ねるにつれて歯のトラブルを抱えている方は増えます。そうすると、食欲を満たすことも難しくなります。
また2018年に8020推進財団の出した第2回永久歯の抜歯原因調査では1位「う蝕(むし歯)」、2位「歯周病」、3位「破折(歯根破折)」という結果でした。

正しいメンテナンスを受けていれば、全身疾患を予防することも可能であることが報告されています。例えば歯周病と全身疾患の関わりは、糖尿病、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、低体重児出産、早産、誤嚥性肺炎などがあげられます。

(引用文献-日本歯科医師会)
定期的メンテナンスの期間ですが、患者さんが健康を維持できる期間が推奨されます。個体差があるので、一概に具体的な数字を出すのは難しいですが、1~6ケ月の期間が提示されることが多いかと思います。むし歯の予防を理由なのか、歯周病のコントロールを目的としたものなのか、当院ではメンテナンスに移るときには具体的にお伝えさせてもらっています。
最後までお読み頂きありがとうございました。