【歯周病治療後も安心できない?】歯を守るために大切なメインテナンスとは|福岡市早良区・次郎丸デンタルクリニック

2026/08/04 【セルフケア, 予防, 歯周病

こんにちは。

福岡市早良区有田・次郎丸エリアにある歯医者、「次郎丸デンタルクリニック」院長の木村健吾です。

歯周病の治療が終わると、多くの方がほっとされます。

「やっと終わった。」
「これでしばらく歯医者に行かなくていい。」

そう思うのは、とても自然なことです。

しかし、私たち歯科医師の立場から見ると、本当に大切なのはここからです。

実は歯周病は、一度治療したからといって完全になくなる病気ではありません。

高血圧や糖尿病のように、上手に付き合いながら管理していく病気と考えられています。

そのため、治療が終わったあとに定期的なメインテナンスを続けることが、お口の健康を長く守る大切なポイントになります。

当院でも、

「歯ぐきがまた腫れてきた。」

「歯石取りだけお願いしたい。」

「最近、歯がしみる。」

「少し歯が動く気がする。」

そんなお悩みで来院される方が少なくありません。

実際に、「次郎丸で歯が痛い」「歯石取りをしたい」「急患で診てもらえる歯医者を探している」といった理由で当院を知ってくださる方も多くいらっしゃいます。

こうした症状は、早めに気付けば大きな治療を避けられる可能性があります。

今回は、歯周病治療後のメインテナンスについて、できるだけ専門用語を使わずにお話しします。

「どうして3か月ごとなの?」
「本当に通う意味があるの?」

そんな疑問にもお答えします。



歯周病は「治ったら終わり」の病気ではありません

歯周病は、お口の中の細菌によって起こる感染症です。

歯石を取り、歯ぐきの炎症が落ち着くと、見た目はとてもきれいになります。

しかし、それだけで歯周病菌が完全にいなくなるわけではありません。

例えるなら、庭の雑草です。

一度きれいに抜いても、そのまま放置するとまた生えてきます。

歯周病も同じです。

毎日の歯磨きだけでは取りきれない細菌が少しずつ増え、気付かないうちに再発してしまうことがあります。

しかも歯周病は、初期にはほとんど痛みがありません。

そのため、

「気付いたときにはかなり進行していた。」

というケースも珍しくありません。


歯を失う原因は実は3つだけ

歯を失う理由は数多くあるように思えます。

しかし、大きく分けると次の3つです。

  • むし歯
  • 歯周病
  • 歯が割れる(歯根破折)

この3つ以外で歯を失うケースは、それほど多くありません。

つまり、この3つを予防できれば、自分の歯を長く残せる可能性が高まります。

その中でも、日本人が歯を失う大きな原因の一つが歯周病です。

だからこそ、治療後の管理がとても重要になります。



なぜ「3か月ごとのメインテナンス」が勧められるのでしょうか?

患者さんからよく聞かれる質問があります。

「半年じゃダメなんですか?」

もちろん、お口の状態によっては半年ごとの方もいらっしゃいます。

ただ、歯周病治療を受けた方では、多くの場合3か月程度が一つの目安になります。

これは経験だけではありません。

実際に長期間の研究でも、定期的なメインテナンスの大切さが報告されています。


8年間追跡した研究から分かったこと

歯周病治療後の患者さんを約8年間追跡した研究があります。

この研究では、3か月ごとのメインテナンスを続けた方は、歯周ポケットや歯を支える組織の状態が比較的安定して維持されました。

さらに興味深いのは、毎日の歯磨きが完璧ではない方でも、定期的なメインテナンスを受けていることで良い状態が保たれたという点です。

もちろん、ご家庭でのセルフケアはとても大切です。

しかし、それだけでは届かない部分があります。

だからこそ、

毎日のセルフケアと、歯科医院でのプロフェッショナルケア。

この2つを組み合わせることが重要だと考えられています。

参考文献
Ramfjord SP, et al. Oral Hygiene and Maintenance of Periodontal Support. Journal of Periodontology. 1982;53(1):26-30. 


メインテナンスでは何をしているの?

「歯石を取るだけでしょう?」

そう思われる方もいらっしゃいます。

実際には、それ以上に多くのことを確認しています。

例えば、

  • 歯ぐきの状態
  • 歯周ポケットの深さ
  • 出血の有無
  • 歯の揺れ
  • 噛み合わせ
  • 詰め物や被せ物の状態
  • 磨き残しの確認
  • 必要に応じたクリーニング
  • フッ素塗布

など、お口全体をチェックしています。

必要に応じてレントゲン撮影を行い、見えない部分まで確認することもあります。

つまり、メインテナンスは「歯石取り」だけではありません。

病気を早く見つけ、大きな治療を避けるための定期点検でもあるのです。



SPTとは?

歯周病治療が終わった方は、「SPT」という言葉を耳にすることがあります。

SPTとは、歯周病が再発しないように管理していく保険診療のメインテナンスです。

お口の状態によって内容は変わりますが、

  • 歯ぐきの検査
  • 歯石除去
  • バイオフィルム(細菌の膜)の除去
  • ブラッシング指導

などを行い、良い状態を維持することを目的としています。

歯周病は再発しやすい病気だからこそ、治療後のサポートも治療の一部と考えています。

次郎丸デンタルクリニックがメインテナンスを大切にしている理由

歯科医院というと、「歯が痛くなったら行く場所」というイメージを持たれている方が多いかもしれません。

もちろん、痛みがあるときは早めの受診が大切です。

しかし私たちが本当に目指しているのは、「痛くなってから治す歯科医院」ではなく、「痛くならないように守る歯科医院」です。

例えば、車は車検やオイル交換をしながら長く乗ります。

何もメンテナンスをしなければ、大きな故障につながる可能性があります。

歯も同じです。

毎日使うものだからこそ、小さな変化を早く見つけることが大切です。

「まだ痛くないから大丈夫。」

その時期こそ、実はメインテナンスに適したタイミングなのです。



年に一度のレントゲン撮影にも意味があります

「痛くないのにレントゲンを撮る必要がありますか?」

この質問もよくいただきます。

歯ぐきの中では、見た目だけでは分からない変化が起きていることがあります。

例えば、

  • 歯を支える骨の変化
  • むし歯
  • 根の先の炎症
  • 詰め物の内部のむし歯

などです。

これらは目で見るだけでは分かりません。

だからこそ、必要に応じて定期的にレントゲン撮影を行い、お口全体を確認しています。

早く見つかれば、治療が小さく済む可能性があります。


フッ素塗布は子どもだけではありません

「フッ素は子どものためのもの。」

そう思われている方も少なくありません。

実は、大人にもメリットがあります。

特に、

  • 歯ぐきが下がってきた方
  • 歯がしみる方
  • むし歯になりやすい方

では、フッ素を活用することで歯の表面を強くし、むし歯予防につながる可能性があります。

当院では、お口の状態を確認したうえで必要な方にご案内しています。


メインテナンスは「時間」と「説明」を大切にしています

歯医者でこんな経験はありませんか。

「気付いたら終わっていた。」

「何をされたのか分からなかった。」

「質問しづらかった。」

これでは、不安が残ってしまいます。

当院では、一人ひとりの診療時間を比較的長めに確保しています。

その理由は、単にクリーニングを丁寧に行うためだけではありません。

今のお口の状態や、注意したいポイントを一緒に確認し、ご自宅でのケアにも役立てていただきたいからです。

分からないことがあれば、遠慮なくご相談ください。


こんな症状があれば、一度ご相談ください

次のような症状はありませんか。

  • 歯ぐきから血が出る
  • 歯石取りをしばらく受けていない
  • 歯がしみる
  • 歯が少し動く気がする
  • 口臭が気になる
  • 詰め物が古くなっている
  • 歯ぐきが下がってきた
  • 歯が痛い
  • 歯を抜いたほうがいいのか迷っている

このような症状は、歯周病やむし歯だけではなく、噛み合わせや歯の破折などが関係している場合もあります。

自己判断せず、一度お口全体を確認することをおすすめします。


よくあるご質問

メインテナンスは保険で受けられますか?

歯周病の状態や治療内容によっては、保険診療でSPT(歯周病安定期治療)の対象となる場合があります。

詳しくは診察時にご説明いたします。


痛みはありますか?

歯ぐきに炎症が強い場合は、一時的に刺激を感じることがあります。

できるだけ負担が少なくなるよう、お口の状態に合わせて進めています。


どれくらいの間隔で通えばいいですか?

一般的には3か月ごとが目安ですが、お口の状態によっては1〜2か月、または4〜6か月程度をご提案する場合もあります。


忙しくて通えないとどうなりますか?

必ず再発するとは言えません。

しかし、歯周病は自覚症状が少ないまま進行することがあります。

そのため、長期間受診が空くと、小さな変化に気付きにくくなる可能性があります。


歯を守るために、一緒に続けていきましょう

歯は、一度失うと元には戻りません。

だからこそ、治療が終わったあとも健康な状態を維持することが大切です。

私たちは、「また悪くなったら来てください」ではなく、「悪くなる前に一緒に守っていきましょう」という気持ちで診療しています。

歯周病のメインテナンスは、未来の自分への投資とも言えるかもしれません。

10年後、20年後もご自身の歯でおいしく食事ができるように。

そのためのお手伝いができれば幸いです。

少しでも気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください😊


次郎丸デンタルクリニック

所在地
〒814-0033
福岡県福岡市早良区有田5丁目23-26

診療科目
歯科・小児歯科・口腔外科

当院の特徴

  • CTによる精密な診査・診断
  • 拡大鏡を活用した丁寧な診療
  • エアフローによるクリーニング
  • ホワイトニング
  • セラミック治療
  • インプラント治療
  • 歯周病治療
  • 根管治療
  • ベビーカーのまま診療室まで入れるバリアフリー設計
  • キッズスペース完備
  • 院内土足OK
  • 停めやすい広い駐車場

お口に関するお悩みがありましたら、お気軽にお問い合わせください。


 
WEB予約
診療時間
9:15~13:30
14:30~18:30
:土曜は9:15~15:00
休診日:水曜・日曜・祝日
※祝日のある週は水曜日診療致します。
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