こんにちは。
福岡市早良区有田・次郎丸エリアにある「次郎丸デンタルクリニック」院長の木村健吾です。
「マスクをつけるようになってから、なんだか口の中が乾く」
「口臭が気になるようになった気がする」
そんな声を、最近とても多く聞きます。
実はこの“マスク生活による口の乾き”、多くの方が感じている現代的なトラブルです。
「マスクをしているのに、なんで乾くの?」と思いますよね。
今回はその理由と、歯科医の立場からできる対策をやさしく解説します。
1. マスクをしているのに口が乾く…その理由とは?
マスクをしていると、口の中が潤っていそうな気がします。
しかし、実際はその逆。
唾液の分泌が減り、口の中が乾きやすくなるのです。
主な原因は次の3つです。
(1)呼吸が「口呼吸」に変わっている
マスクをしていると、鼻呼吸がしにくく、無意識のうちに息苦しさを感じて口で呼吸してしまいます。
鼻呼吸に比べて、口呼吸は口腔内の水分を直接外に逃がすため、乾燥しやすいのです。
(2)会話や飲水の回数が減る
マスクをしていると、話す機会や水を飲む回数が自然と減ります。
すると唾液腺が刺激されず、唾液の分泌が少なくなります。
(3)マスク内の湿気で“錯覚”してしまう
マスクの中は湿度が高く感じますが、実際に唾液の量が増えているわけではありません。
見かけ上の湿気で「潤っている」と錯覚して、乾燥のサインを見逃してしまうのです。
2. 唾液が減ると、口の中で何が起こる?
唾液には「天然のうがい薬」と呼ばれるほど、さまざまな働きがあります。
その量が減ると、次のような問題が起こりやすくなります。
- 虫歯ができやすくなる
- 歯周病が進行しやすくなる
- 口臭が強くなる
- 舌がヒリヒリする
- 食べ物の味がわかりにくくなる
つまり、唾液が減ることは「お口の健康」に直結する問題なのです。
3. 歯科医が教える!マスク生活での乾燥対策5選
毎日のちょっとした工夫で、乾燥を防ぐことができます。
以下は、私が患者さんにもおすすめしている方法です。
① 鼻呼吸を意識する
まずは「鼻で息をする」ことを意識しましょう。
慣れるまでは難しいですが、鼻呼吸は体にも良い影響があります。
舌の位置を上あごにつけるようにしておくと、自然と鼻呼吸しやすくなります。
② こまめに水分をとる
マスクをしていると水を飲むのを忘れがちです。
30分〜1時間おきに、ひと口ずつでも水を飲む習慣をつけましょう。
カフェインを含まない水やお茶が理想です。
③ ガムやタブレットで唾液を刺激
キシリトールガムや唾液促進タブレットは、唾液腺を刺激してくれます。
ただし、糖分の入ったものは虫歯の原因になるので注意。
④ 舌みがきで汚れを落とす
舌の上に「白い苔(舌苔)」がついていると、口臭や味覚異常の原因に。
舌専用ブラシで、奥から手前にやさしく1〜2回なでるだけで十分です。
⑤ 室内の湿度を保つ
特に冬場は空気が乾燥します。
加湿器を使ったり、濡れタオルを下げるだけでも効果的です。
4. ドライマウス(口腔乾燥症)のチェックリスト
「もしかして自分も…?」と思ったら、次の項目をチェックしてみましょう。
- 朝起きたとき、口の中がネバネバする
- 水をよく飲むようになった
- パンやおせんべいが食べにくい
- 舌がひび割れている
- 口臭が気になる
3つ以上当てはまる場合は、軽度〜中等度のドライマウスの可能性があります。
早めに歯科医院で相談しましょう。
5. 当院で行う「ドライマウス」へのサポート
次郎丸デンタルクリニックでは、
患者さん一人ひとりの生活習慣やお口の状態を丁寧に確認したうえで、サポートを行っています。
- 唾液腺マッサージの指導

(引用文献ー日本口腔保険協会)
「なんとなく口が乾く」「口臭が気になる」など、どんな小さなことでもご相談ください。
6. よくある質問
Q1:マスクを外したらすぐに治りますか?
A:マスクを外しても、口呼吸の癖が残ると乾燥は続きます。
鼻呼吸のトレーニングを続けることが大切です。
Q2:市販の保湿スプレーだけで治りますか?
A:一時的な潤いは得られますが、根本改善にはなりません。
原因(口呼吸・薬・唾液腺機能低下)を見極めて対処しましょう。
7. まとめとメッセージ
口の中の環境は知らず知らずのうちに変化しています。
「口が乾く」「ネバつく」「舌が痛い」などの症状は、体のサインです。
放置せず、早めのケアをおすすめします。
気になる方はお気軽にご相談ください。
次郎丸デンタルクリニック
〒814-0033 福岡市早良区有田5丁目23−26
TEL:092-836-6633
