こんにちは。

福岡市早良区有田・次郎丸エリアにある歯医者、「次郎丸デンタルクリニック」院長の木村健吾です。

「根の治療をしたのに、まだズキズキ痛い」

「何回も通ってるのに、腫れが引かない」

「抜歯って言われたけど、できれば残したい」

こうしたお悩みを持つ方は、実は少なくありません。

根の治療（根管治療）は細菌感染を取り除く大切な処置ですが、再感染や内部の見落としがあると、“治療したのに治らない” というケースが起こります。

今回は、そんな「治らない根尖病巣」の原因と、次に取れる選択肢を、わかりやすく解説します。

根の治療をしたのに痛みが続くのはなぜ？

根管治療を終えたあと、数日間は噛んだ時に違和感が残ることがあります。

しかし、数週間経っても痛みや腫れが引かない場合、次のような原因が考えられます。

1️⃣ 細菌の再感染

根管の中は細く、複雑に枝分かれしています。

どんなに丁寧に治療しても、目に見えない部分に細菌が残ることがあります。

時間が経つとそこから再び炎症が起こり、「根尖病巣」が再発するのです。

2️⃣ 隠れた根管（追加根管）の見落とし

奥歯には3〜4本の根があり、その中に細い枝のような根管が隠れていることも。

肉眼では見えにくく、拡大鏡やCTを使わないと発見できない場合もあります。

3️⃣ 歯にヒビや割れがある

根の内部にヒビが入ると、そこから細菌が侵入し、炎症を繰り返します。

CT画像で「線状の透過像（黒い影）」が見えることがあります。

4️⃣ 根の先の病変が大きい

感染の範囲が広いと、体の免疫だけでは炎症を抑えきれません。

この場合、根の先を外科的に取り除く「歯根端切除術」が検討されます。

「治らない」状態を放置するとどうなるのか？

一時的に痛みが軽くなっても、細菌は残ったままです。

放置すると次のようなリスクが高まります。

• 骨が溶けて歯が動く・ぐらつく
• 膿が溜まり、顔が腫れる
• 隣の歯や顎骨に感染が広がる
• 全身的な炎症（糖尿病・心疾患など）に影響を及ぼすことも

「痛みがなくなった＝治った」ではありません。

根尖病巣は慢性化すると静かに進行します。レントゲンやCTで定期的に確認することが重要です。

再治療で歯を残すためにできること

当院では、**「抜かずに残す」**ための再治療を行っています。

流れは次のようになります。

🧩 ステップ1：診査・CT撮影

CTで根の形・感染の範囲・ヒビの有無を立体的に確認します。

2次元のレントゲンでは見えない部分を正確に把握できます。

🦷 ステップ2：被せ物と古い薬を除去

過去の治療で詰められた薬を丁寧に除去し、再感染源をリセットします。

細菌が残っていると再治療しても成功率が下がります。

🔬 ステップ3：拡大鏡で根管を清掃・殺菌

根管内を拡大鏡で確認しながら、薬剤と超音波器具で細菌を徹底除去。

根の奥まで洗浄することで、再発を防ぎます。

💊 ステップ4：薬剤充填・被せ物の再装着

再感染を防ぐ薬剤を充填し、密閉。

その後、被せ物を新しくして根を保護します。

治療後の注意点とセルフケア

根管治療後は「痛みが取れた＝終わり」ではなく、日常ケアが成功率を左右します。

• 毎日の歯みがきとフロスで再感染を防ぐ
• 定期検診でレントゲンチェック
• 糖分・喫煙・噛みしめ癖のコントロール

根の治療は、歯科医院と患者さんが“二人三脚”で取り組む治療です。

それでも治らない場合の選択肢

🩹 1. 歯根端切除術（しこんたんせつじょじゅつ）

根の先に限局した炎症の場合、外科的に膿を取り除く治療です。

局所麻酔で行い、入院の必要はありません。

成功率は高く、再治療が難しいケースでも歯を残せることがあります。

⚙️ 2. 抜歯・インプラント・ブリッジ

感染が広がりすぎて歯を保存できない場合、抜歯を選択せざるを得ないことも。

ただしその後の治療にはいくつかの選択肢があります。

どの方法にもメリット・デメリットがあるため、患者さんの希望と生活スタイルに合わせて提案します。

「次郎丸デンタルクリニック」の根管治療が選ばれる理由

🩺 1. 拡大鏡×CTによる精密治療

肉眼の約5倍まで拡大し、根の奥まで確認。

CTと組み合わせることで、見逃しを防ぎます。

💬 2. カウンセリングルームで丁寧に説明

治療内容を理解してもらうことを何より大切にしています。

「今どうなっているのか」「どんな選択肢があるのか」を一緒に確認します。

🚗 3. 通いやすい環境

• ベビーカーOK／キッズスペースあり
• 院内土足OK
• 駐車スペース広めで車の出入りがしやすい

お子さん連れの方でも安心して通える歯科医院です。

よくある質問（FAQ）

Q1. 再治療は痛いですか？

A. 麻酔を使用するため、処置中の痛みはほとんどありません。術後の違和感も数日で落ち着く方がほとんどです。

Q2. 通院回数はどれくらいですか？

A. 感染の程度によりますが、2〜4回で終わるケースが多いです。複雑な場合はもう少しかかることもあります。

Q3. CT撮影は保険でできますか？

A. はい、保険適応です（3割負担で約3,000円前後）。安心してご相談ください。

まとめ：治らない痛みには必ず理由があります

「治療したのにまだ痛い」

そんなときは、もう一歩だけ原因を探ってみましょう。

放置すれば悪化しますが、正しく診断すれば抜かずに残せるケースも多くあります。

CT・拡大鏡を駆使して原因を突き止めることが、再治療成功の第一歩です。

📍 次郎丸デンタルクリニック

〒814-0033 福岡県福岡市早良区有田５丁目２３−２６

📞 092-836-6633

「歯の根の治療をしたのにまだ痛い」「抜歯を避けたい」

そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。