こんにちは。福岡市早良区有田・次郎丸エリアの歯医者「次郎丸デンタルクリニック」院長の木村健吾です。
歯の治療の際、保険診療の銀歯と自由診療のセラミックどちらか選ぶことができると説明を受けた方は多いと思います。「どちらを選べば良いの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
【目次】
1. 銀歯とセラミックって何が違うの?
2. 費用の違いについて
3. 見た目(審美性)の違い
4. 金属アレルギーのリスク
5. メンテナンス方法の違い
6. 治療選択時のポイント
7. まとめ
1. 銀歯とセラミックって何が違うの?
■ 銀歯(保険診療)
保険適用があり、比較的安価で治療できるのが特徴です。
使用されるのは、金銀パラジウム合金が主で、耐久性に優れています。
ただし、銀色で目立つため、前歯や目立つ箇所には不向きです。
そして磨き残しが残りやすいため、銀歯の治療が失敗する最も多い理由がむし歯と言われています。
2008年に青山が行った研究ではインレーで10年生存率が67.5%、クラウンで55.8%と報告されています。言い換えると10年で40パーセント前後が失敗していると言えます。
repeated restoration cycleという言葉があります。

上の図は治療を繰り返す度に、修復範囲が大きく、もう一歩踏み込んだ治療が必要になることを示しています。つまり、治療をうけるそのタイミングが最もベストな状態であり、次何かトラブルが生じたときには今より条件が悪くなる可能性が高いです。コストが許すのであれば、成功率の高い治療法を選んでいた方が歯の寿命が伸びる可能性が高いと言えます。

■ セラミック(自由診療)
自由診療のため、費用がかかりますが、白く自然な見た目が特徴です。
セラミック素材にはジルコニア、E-maxなどがあります。
審美性が高く、金属アレルギーの心配がない点が魅力です。強度は金属程ではないですが、口の中で機能するには十分な固さを持ち合わせていながら磨き残しがつきにくいとされています。2021年にMalamentが行った研究では10年生存率が96%、2022年にWaldecerが行った研究では10年生存率が93%と報告されています。実際に当院で行ったケースに関してはInstagramを参照ください。患者さんの同意が得られたケースのみ公開しています。

2. 費用の違いについて
■ 銀歯
保険適用のため、数千円~1万円程度で治療が可能です。
治療箇所や素材によって異なりますが、金銭的負担が少ない点がメリットです。
■ セラミック
自由診療のため、当院では範囲、大きさ、設計によって変わりますが、一本49,500円(税込)~110,000円(税込)で提供しています。3年間の保証期間を設けさてもらっています(メンテンスに継続して来て頂いている方に限ります)
3. 見た目(審美性)の違い
■ 銀歯
金属色が目立つため、特に前歯には不向きです。保険適応のレジン、プラスチックは経年的に色調変化
が起こるので、変色が目立つこともあります。
笑ったときや話したときに銀色が見えると気になる方も多いです。
歯周病や年数が経つことによる歯肉の退縮が起きた結果、金属の境目が目立つようになっていることは珍しくありません。


■ セラミック
天然歯に近い白さや透明感があり、周囲の歯となじみやすいです。変色もおきません。
銀歯の境目が見えたり、素材の変色によって色が合わなくなることがありません。



4. 金属アレルギーのリスク
■ 銀歯
金属アレルギーが発症すると、口内炎やかぶれを引き起こすことがあります。
■ セラミック
金属不使用のため、アレルギーリスクがありません。
安心して使用できる点が大きなポイントです。
5. メンテナンス方法の違い
■ 銀歯
虫歯のリスクを防ぐのにより一層の定期的な歯科受診でフッ素塗布などを受ける必要があります
■ セラミック
汚れが付きにくい特性がありますが、金属と異なり、割れることがあるので、歯ぎしり食いしばりをする方は寝る間つけていただくマウスピース(ナイトガード)を処方することもあります。

6. 治療選択時のポイント
• 見た目を重視するなら→セラミック
• 費用を抑えたいなら→銀歯
• 金属アレルギーがあるなら→セラミック
• 長期間の耐久性を求めるなら→セラミック(ただし審美性には注意)
7. まとめ
銀歯とセラミックは、費用、見た目、耐久性、アレルギーリスクなどが大きく異なります。
ニーズや優先順位に合わせた選択が重要です。
まずは歯科医師に相談し、いくつかの選択肢の中から、自分に合った治療法を選びましょう。
★ 当院では、一人ひとりに最適な治療を複数提案していますので、どうぞお気軽にご相談ください!
